>>2012年4月
ペピーはしがない端役女優から、 >>2011年8月 M U S E E ワシントンナショナル・ギャラリー展 やはり印象派は人気です。光を感じる明るい作品が多く、 保存状態が良好に思えました。貸し出してくれてありがとう!と言いたいです。 私が気に入ったのが写真の6点。とくにメアリー・カサットが収穫でした。 もぉ〜子どもがかわいいのなんのって!!ほっぺたのたれ具合、 無防備なしぐさ、無垢な視線。浮世絵に影響を受けた作品(2)も、モダンで素敵。 色彩感覚もやさしくて好き。 展示はゴッホで締められます。その存在感は別格です! >>2011年8月 C I N E M A ツリー・オブ・ライフ カンヌ映画祭の最高賞というので、話題です。 宇宙規模からの目線も入った自然の壮大さ、人々の営みなどの映像は、本当に美しい。ブラピも柳沢慎吾のような髪型で、厳格な父を好演している。フィルム自体に重厚感があり、最高賞に値すると思います。 けれど、今、我々日本人は、もう嫌ってほど現実的な自然の「壮大さ」を見せつけられている。厳格な父に納得いかない息子の心情はわかる。けれど、福島の子供たちは自然災害や、大人たちの都合による勝手な判断から、半ば未来を「押しつけ」られている、そんな「スパルタ」に必死に耐えている...。 鑑賞中、こんな日本の現実を思い浮かべてしまい、物語には入り込めませんでした。でも改めてそう思わせたのも、この映画の優れている点かもしれません。現実を忘れるために見る作品ではなく、現実に直面させるような。 昨年だったらもっと違う感想だっただろうな。あ、こう思わせちゃうところも、やはりすごいのかも。 観客の方達は落ち着かない様子で、頭をかきかき、居眠りで首がっくん、おしりもぞもぞ、ふいにあくびが出たり。エンドロールがまわると、暗闇の中でもいっせいに出口に向かいました。私ももちろん一緒に脱出しました。 >>2011年8月 C I N E M A コクリコ坂から ジブリ作品とピクサー作品は、体が自動的に劇場に向かってしまいます。そういう人、多いと思います。 ジブリ作品と言えば「食べるシーン」。ほんとおいしそうなんですよね。意図しているとはいえ、これはジブリが誇る伝統芸?のようなもの。 私は「ハイジ」で、チーズのとろ〜り(今から思えばラクレットやフォンデュなんでしょうが)に憧れていました。大人になって本当のフォンデュを本場で食べたのに、ハイジのそれにはかないませんでした。 たとえどんなリアルなCGでも、このジブリ名物の「そそる感」を上回る表現はできないのでは?いや実写でも、もしかして無理かも?ああ、おなかが減った〜 ごくん。 >>2011年7月 D R A M A おひさま この前まで毎朝号泣していました。戦時中の理不尽を考えると、涙が止まらない。 モノ不足の時代のドラマを観ながらも、ティッシュを大量消費。 戦後の展開になった最近は落ち着きました。 主人公の陽子は今で言う「何でも手に入れた女性」かも。 夢だった先生になり、好きな人と結婚し、子供を授かる。 嫁姑とも関係は良好。ご近所にも職場にも味方がいる。 早くに母を亡くした不幸はあったけれど、誰からも愛されていて幸せそう。 とくに生徒からの信頼が厚い。これもこの時代だから? 私にはど〜も不自然に思えるんですけど。 「そこのキミ、陽子先生に反抗しなさい」 などと、画面に向かってつっこむ。 少女漫画で育った私としては、意地悪な人にもぜひ登場してもらいたい。 全編通じて、不幸はあるものの、衝突がないように思えるんです。 それとも衝突がない時代だったのかな? 何はともあれこのように、 ハマると意見したくなるのは、魅力あるドラマの証拠ということですね。 もしかして...私ったら... 同じ陽子(私の本名)でも、片やなんでも幸せいっぱいぶりに、 なんだかジェラシー感じてる? あ〜みっともない!いやはや、ここまで書いてようやく気づき、失礼しました! タイトルバックのお花がきれい。信州に行ってみたいな。 >>2011年5月 C I N E M A イヴ・サンローラン 公私のパートナー、ピエール・ベルジェ氏の語りがメインのドキュメンタリー。 今は亡きイヴを回想し、共有していた美術収集品の競売シーンと、 コレクションビデオを絡めている構成。 劇的なシーンはないから、居眠りしてしまうかも... と心配していたら、けっこう真剣にじっくり鑑賞できました。 出てくるフランス語がとても美しく感じられました。 ...なんて書くと、語学堪能なようですが、逆です。 堪能でないから「これは普通の言葉じゃないな」とキャッチするんです。 たとえば、「イヴの引退は正しかった。知的で、慎み深い」(←記憶ですが) というような言葉がありました。一線から退いた決断を、 「知的」「慎み深さ」で表す鋭さ! 人間の思慮深さ、奥深さに触れた、フランス的表現だと思いました。 デビュー当時20歳のイヴはまるでマッチ棒のように細長い少年。 晩年は貫禄のあるマダムのよう。私の目にはそう映りました。 なぜか一度も青年やムッシュらしく見えなかったんです。 おそらくその過程は、彼の人生では必要なかったのかも。 その(男性的な)役はベルジェだから。 別の役割を果たして共に生きたふたり。 それは真の「二人三脚」だったのでしょうね。 ん〜もっと詩的で美しい日本語で表せないものか?...と、観賞後にもがく私でした。 >>2011年3月 M U S E E フェルメールとオランダ・フランドル絵画展 フェルメールにハマるとおもしろい。彼の全絵画は30数点という説。だから全てを鑑賞しようと思えば、夢ではないんです。 そんなわけで私も「フェルメール」と聞けば、足を運ぶ一人。 今回は一枚上陸です。私は一枚の絵を横、正面、遠くから、そして近くでじーっとながめるのが好き。 さて、オランダ絵画。 17世紀のオランダは、海上貿易の繁栄で、まさにバブリー? だから、庶民も毎日、飲めや歌えやで、快楽におぼれていたのでしょう。そんな絵画が多く、見ていると「すみません、深酒はやめます...」と、なんだかいたたまれない気分に。 実際、体たらくな姿を描いて見せ、律する意味もあったそうな。 富と快楽は比例する?!今も昔も不変の誘惑。 自分が富を得たわけではないものの、快楽ぶりは同様な気がして、すっかりしょぼくれ反省しつつ、会場をあとにしました。 >>2011年3月 C I N E M A イリュージョニスト 前作品「ベルヴィル・ランデブー」で独特のアニメ世界に惚れました。ショメ監督の最新作。 老「手品師」が巡業先で出会った少女のぼろ靴を見て、自腹で買った靴をプレゼントする。それを得意の手品で渡してしまったがために、少女は彼が「魔法使い」だと思い込んでしまう。少女は手品師の巡業について行くことに。そこからその後がややこしくなっちゃう。 誤解を解こうにも言葉が通じないので、「魔法」の期待に応えるべく、日銭を稼いでは、靴(2足)、コート、ドレスをプレゼント。少女は貧しい身なりから、まるでシンデレラのように美しく変身して行きます。 やがて少女に恋人が出来たのを知り、手品師はそっとその地を離れるー。 いいな〜、この押し付けない善意!美しい善意!かつての勢いを失った、今はしがない手品師ですが、とても高貴に映ります。 ほとんどセリフがないのもショメ監督作品の特徴。言葉ではないから説教くさくなく、よけい心に響くんです。登場人物も端役までユーモアたっぷり表情豊か。「いるよな〜こんな人!」の連発でした。 >>2011年2月 C I N E M A 英国王のスピーチ 俳優で一番好きなコリン・ファース。 彼がジョージ6世役!スキップするような気分で、初日に劇場へ! 映画自体は、観賞後に多くの人が爽快な気分になる出来だと思いました。 英国王の吃音症という、私たちには非日常な設定ですが、 「人間」に当てはめると、誰もが持ち得る「コンプレックス」に おびえながらも立ち向かい、克服する姿には共感できるからです。 このたぐいの話で、特異な病をことさら大げさに演じられると、 私はなんだか差別感を覚え、すっきりしない事が多い。 でも!コリンは実にナチュラルに表現していました。 彼の、吃音症の方への優しさと敬意が感じられる演技に惹き込まれ、 違和感なく物語にすっと入り込めました。 コリンはハンサムなのはもちろん、とくに、しぐさやたたずまいがエレガンスだから好き。 傲慢でない、抑えた品の良さに、魅入られます。 今回でも、足を組むところや、寝転がっていてもどこか高貴。 ささいなシーンでも役にジャスト!アカデミー賞に期待したいです。 (米国的には「ソーシャル・ネットワーク」なんでしょうけど...。私には苦手な映画でした。。。) >>2011年2月 C I N E M A ヒアアフター イーストウッド作品はもちろん初日にGO! 国も生き方もそれぞれ違う、死と直面した3人が、逆に「生」の壁にぶつかり、苦悩する。 最後に3人が交差し出会い、ようやく生き続ける希望を持つ、というような内容。 内容が濃すぎて、とても説明がつかないですけど。 一度死と直面し、元のリアル社会に「復帰」しても、 なぜかそこにフィットしない自分がいる。 私が代弁(?)しますと、 メランコリーでも、トラウマでもないんです。 ただ死を体感してしまっただけ。 その「死後の世界」経験は理解を得られるはずもなく、 (宗教観も絡むと思いますし、オカルト的な煩わしさも伴いますからね。) 次第に周囲(社会)との溝が深まってしまう。 九死に一生を得て、ラッキーなはずなのに。 そこで3人は、しばし住み慣れた「居場所」から離れる。 そこから運命の... これ以上は書きませんが、ラストがとくに感動! 双子のお兄さんを亡くした男の子が、 マット・デイモン演じる霊感を持つ(冴えない) 男に粋な「お返し」をするんです。 感動で、エンドロールが流れる間、涙が流れっぱなし。 フランス人役の、セシルのパリジェンヌおしゃれも見逃せなかった! TPOで変身、でもバッグは使い回したり。 セレブ役ですが、しっかりとリアルなパリジェンヌ像が描かれていました。 >>2010年12月 C I N E M A ノルウエイの森 大ベストセラーの映画化って大変だと思います。私たち読者それぞれの思い描くイメージは無限大。その100%実現は(物理的に)無理ですからね。 大きなプレッシャーのなか、松山くんは主人公ワタナベ君を見事に演じていて、感心しました。キャストは、好き嫌いや生理的な要素がからむので意見は別れるでしょうけれど。 映画として観たときの私個人の感想は、「つらかった」。物語に全身全霊が入り込めない(=集中できない)時間は、恐ろしく長く感じられた。エンドロールが流れるやいなや、満席の観客中、2番目に早く退席。逃げるように退散!これってアレですよ、学生時代、授業について行けないときの「つらさ」と同じです。5分が5時間にも感じられるつらい時間。すっかり落第した気分でトボトボ帰路につきました。 愛する人の死や別れ、退屈、理不尽や孤独感など、人である以上避けられない事実に直面したら?そんな時でも人はご飯を食べ、シャワーを浴び、歯を磨く。それが生き続ける行為だから。「生きる基本動作」をていねいに書いているところに魅力を感じていたんです。 ショックな出来事に、いつまでも悲しんではいられないー。だけど無理に解決せず、時を待ちながら、日々の営みを毎分こなし、ようやく解決し、成長できるケースもある。だからまずはコツコツ過ごすほかないんですよね。(よく言う「時が解決する」ってやつです。)私が癒されていたその部分は、当たり前の日常動作。だから映画では省略されます。 そこを責めるつもりもなく、逆に改めてこんな気づきを与えてくれたので、鑑賞の価値はあった。...と、落第生は思ったのでした。 >>2010年12月 M U S E E ゴッホ展(2回目の鑑賞) ゴッホファンの私。彼ゆかりの地は、ほぼ巡礼しました。絵のモチーフになった場所や、住んだ土地、部屋や病室、お墓にも行きました。彼の作品に関わる実物を見に、どこへでも飛んで行く!それがライフワークになっています。 移住するたび、彼の画風は変化した。北のオランダでは暗闇のような絵。パリではモダンを吸収し、当時の最先端科学的画法も試した。南仏では思い切りおおらかに、まぶしい直射日光の下で色彩が鮮やかになった。同じ南仏でも、精神を病んだら渦を巻くように筆がうねった。 ゴッホやピカソのように、次々作品が変化するタイプがいれば、反対にモネやルノワールのように、一生テーマや画風が変わらない人もる。私が共感するのは前者。どちらが良い悪いではなく、持って生まれた体質の問題なのかもしれません。 >>2010年10月 C I N E M A シングルマン(http://singleman.gaga.ne.jp/) 主演のコリン・ファースのファンなので、公開をとても楽しみにしていました。グッチの元ディレクター、トム・フォードの初監督作品としても話題です。コリンのちょっとしたしぐさや表情、それからイギリス英語(←変な言い方?)が「ゲイの大学教授」を表現していて、もうすんなり世界に入っちゃいました。ゲイと言う設定には過剰反応をしないのが大人な鑑賞の仕方です! それよりも人間愛と言いますか、それを感じ取るのが心地よかった。たとえば、逆ナンパ(?)してきた青年に主人公はやんわりと断りつつ少しの間彼と話す。そして手にお金を握らせた。彼は青年が必要としているのは自分ではなく、お金だと瞬時に判断し、実行した。(と私は解釈しました)大人〜〜かっこいい〜〜ジェントルマ〜ン!!そのときのコリンのやさしい笑顔がまたいいんだな〜 舞台は60年代。トム・フォードの映像は美しくないわけがない!プレミアシートで、スパークリングワイン片手に観ちゃいました。 >>2007年12月 M U S E E オランダ絵画(MAURITSHUIS=DEN HAAG) ★★★★★ 行って参りました。フェルメールの「真珠の首飾りの少女」を観にオランダ、デンハーグへ! マウリッツハイス美術館は私のナンバーワン美術館で賞!(←なんの権威もない ) 作品解説のオーディオガイド、配列、館内、その他の作品もすばらしい。 感動したのはおみやげのポストカード。サイズを絵の比率によって変えている。つまり「真珠の〜」であれば、通常サイズより正方形に近い。日本の郵便規格からははずれますが、描く側としてみれば、こんなにうれしい配慮はないですよ! 帰りにアムステルダムでゴッホと国立美術館にも行きました。 オランダは絵画が身近にある、大好きな国です。 真ん中はおみやげのキーホルダー。右下のブルーの「ゴッホの寝室」はゴッホ美術館にて購入。右写真は国立美術館のフェルメールを隠し撮り。(スミマセン)壁紙もすてきなんでつい... >>2007年10月 M U S I C 松田聖子 ★★★★★ 今のアイドル、女性歌手の基盤を作ったのは間違いなく聖子。甘い歌い方の元祖は聖子です。 それまで恋愛、パーマ、マスカラ厚化粧は清純アイドルにはタブーだったのを切り開いたのも彼女。 アーティストからの楽曲提供、英語の歌詞なども聖子から始まった。とにかく先駆者。 初期の頃のハリのある歌声、表現力がとにかくすばらしく、聞きまくってます。 >>2007年年9月 B O O K 意味という病(柄谷行人) ★★★★★ これが昭和50年に書かれたというのですから驚きです。文学について書かれていますが、 「作品は死を迎えて完成する」など、まさに今まで作品を生むごとに悩み続けてきた事への答えがズバリ! 難しいけれど、観念が行き過ぎてしまいがちなとき、論理でブレーキをかけてもらえる、教科書のような本かもしれません。 M U S I C Kiss & Cry(宇多田ヒカル) ★★★★★ 毎度の事ながら、彼女の才能に鳥肌。深みのある歌詞が、特にすき。おかあさんゆずりのハスキーボイスも宝ですね。 C I N E M A Le gout de la vie(邦題「幸せのレシピ 」) ★★★ キャサリン・ゼタ=ジョーンズがシェフ、その相手役にアーロン・エッカート。 今回の彼は、私の目には、セサミストリートのキャラとかぶりました。(目と口の大きさの比率など、顔が似てる) Caramel ★★★★★ レバノンの同じ美容院に勤める個性の違う女性たち。 追い求めるところは結局「女性性」。恋愛、アンチエイジング、美意識、結婚etc... 抱えている現実問題は、万国共通ですね。Caramelはサロンでの脱毛に使用する。 映像もストーリもどこかせつなげで惹き込まれました。サイトも美しい。 >>2007年8月 C I N E M A PERSEPOLIS ★★★ シャンゼリゼの映画館にて。観客は私を含め5人!皆ヴァカンス中ってことっすね... 映画はシリアスな内容ながらも、ユーモアありで◎。しかし、どこまで我々は異文化を理解できるのか、考えちゃいます。 日本ではきっと「ユーロスペース」とか、「文化村」あたりの単館上映になるんでしょうなあ...。(それが悪いということではありません。念のため) 政変や戦争は、もうとっくの昔の話の我々日本人にとって、(とくに若い世代には)正直言ってこのストーリーは身近ではない。 (イスラムの規律の)スカーフの着用義務について考える事よりも身の回りの恋愛とか受験とか仕事とかおしゃれの方が忙しいよね。 もちろん私もその一人。 けれど、少なくとも世界にはいろんな理不尽や、想像を超える事実がある、ってことを頭の片隅にとどめていなければいけない、 と平和な大人になれない日本人の私は深く深くいろんな事を考えていたのだった。(ここでは省略) この映画、観たいと思う若いあなたは世界に目を向けられる「大人」だと思います。 イラン人の主人公の子供の頃はちびまる子ちゃん、大人になってからは宮沢りえに似てると思うのは私だけか?? ▲フランスでは話題作 RATATOUILLE(邦題=レミーのおいしいレストラン) ★★★★★ 感動しました!アニメ的にはキャラクターの仕草、表情が実にフランス的で、制作側の研究結果がうかがえました。 このあと調子に乗ってシャンゼリゼのディズニーショップに行ったけど、とくに欲しいものはなかった。 ってことは、私的にはキャラクターよりも、ストーリーに魅了された? フランス食文化を知る者にとっては非常に訴えるものがありました。エンドロールのアニメがまたすごーくかわいかった! ▲ミッキーマウスとはちがうネズミのレミー。食べ物とねずみの組み合わせ...とくに我々清潔好きの日本人は、ねずみと思って観ない方が良いかも。 ハムスターだと思い込むとモアベター?!右は南仏料理のラタトィユの缶詰。私はこれにカレールーを入れるのがマイブーム★ 2DAYS IN PARIS ★★★★★ フランス人の彼女につれられ、やってきたアメリカ人の彼。 2日間でさまざまな「パリ的アクシデント」にカルチャーショック連発で疲労度120%。 主役のジュリーは、獣のように男を相手にけんかをしたり、泣き叫んだり、パリジェンヌらしく(?)喜怒哀楽出しまくり。 タクシーの運ちゃんは普通に誘ってくるし、男友達との関係もあやしい。 それに彼女の家族がまた強者ぞろい。とくに、がっはっはとおおらかに笑うパパがイイ味出してます。 あとほとんど無抵抗のペットのデブ猫もかわいい。 「パリ的アクシデント」はほかにスリ、メトロでの怪しい人、ホモ...と名物だらけ。 「これはパリでは普通に見かける」シーンですので、パリに滞在される方におすすめです。 LA JEUNE FILLE A LA PERLE(邦題=真珠の耳飾りの少女) ★★★★★ 青の輝きが強烈な絵画「真珠の耳飾りの少女」から創作されたストーリー。 オランダの謎多き画家フェルメールには、コリン・ファース、主役の少女にはスカーレット・ヨハンソン。 スカーレットはみずみずしく美しいし、コリンはかっこいい!!かっこよすぎ!! しかしなんと言っても、美術、撮影がフェルメールの絵画世界を見事に表現していました。 舞台となるオランダは、北でどんより薄暗いからこそ画家が光に敏感になれるのかもしれません。 フェルメールの作品の特徴である、光の射す方向がくっきりと描き出される背景には、こういったこともあるのかも。 9.90ユーロ(約1500円)とDVDが安くて思わず購入して大正解。本物の絵画作品を観に行きたい熱が高まりました。 ▲右は「北のモナリザ」と呼ばれる作品。当時、青い絵の具は超高級品。今でもウルトラマリンブルーの絵の具は価格がほかの色よりも高いですけどね。 >>2007年7月 B O O K 海辺のカフカ 村上春樹 ★★★★★ 新潮文庫、上下巻一気読みしました。これは春樹さんの魅力満載ですね。 カフカ少年も、ナカタさんも長年住み慣れた自分の土地を離れ、 新たな出会いを重ね、人々の親切に触れ、外部を知った事で、成長してゆく様が魅力的に描かれています。 すご〜く共感!勢いに乗ってフランス語版も購入。 ▲装丁もお国柄が出ておもしろいですね。「カフカ」はフランスの場合、一冊にまとまっているので重っ!!ついでにアマゾンで「国境の南、太陽の西」も購入。 このような芸者のような唇が表紙。 >>2007年6月 M U S E E MUSEE de l'homme(人類博物館) ★★★★★ 人類、人種の事がよくわかる展示。グロいものもあり、だめな人はだめかも。 カメラを忘れたのが心残りです。私は人物を描いてますから、 表側だけでなく、人の内側=内蔵、筋肉、骨格も知る必要があるので、しっかり目を凝らして見ました。 その他、出産シーンのビデオや、髪の毛の標本、肌色の世界分布図など、子供の教育にもってこいの場所でした。 ▲エッフェル塔の近くにあります。ほか、この地域には美術館がたくさんあるので、散歩がてら見学しました。 Maison de Balzac ★★★ 文豪バルザックの家。彼の人生も、作品同様スケールが大きいので、ぜひとも見学したく、入館。しかし意外にこぢんまりしてました。 入場料がフリーだったので、寄付代わりにパンフを購入。 (バルザックは容貌もスケールが大きいからか、彼をモデルにした彫刻や絵画などもたくさん残されてるけれど、 やっぱりヴァヴァン交差点にある、ロダンのものが傑作ですね。夜の照明が迫力満点。) B O O K 村上龍 & 村上春樹 ★★★★★ 小説からエッセイまで、ただ今夢中で読書。(今、この世で一番好きなのは本かも?) 私は昔から村上龍さんのファンではありましたが、 最近、春樹さんに目覚めてしまい、中毒症状です。 私的には、読後には、龍さんからは「生きる事へのサバイバル、世界を知って、事実を把握する事」を学び、 春樹さんからは「我慢強さ、待つ事、辛抱強さ」などを学びます。(というか、自分の中から引き出す、という方が正確な表現かも?) 好きなのは、全部だけど...あえてあげると、 龍氏→「空港にて」「はじめての夜二度目の夜最後の夜」 春樹氏→「ねじまき鳥クロニクル」「国境の南、太陽の西」 「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」 このリストをみると、 私ってけっこうロマンチスト?! >>2007年5月 F O O D りんご ★★★★ スーパーの、この6個入り、とうとう購入。「そろってる林檎たち」。 私の永遠の愛するモティーフは、りんごなのです! りんごダイエットのつもりが食べ過ぎている...研究結果は下です。 ダイエットといいながら、揚げパン(りんご入り、ほかにフランボワーズもある)を購入する、意志の弱い私であった。 これは半分に切って残しました。でかい! いちご ★★★★ いちごや赤いフルーツが旬の今日この頃。 ついいちご系のデザートに手が出てしまい、普段の倍はデザートを食べ、デブ街道まっしぐら... 懲りずにまだいちごを追求する。 こちらのいちごは実に野性味豊かな、そのまんますっぱく形もふぞろい。 フランス人がやるように、すっぱいいちごに生クリームをかけて食べたくて... ヘアムースのような容器の生クリームといちごパックをスーパーで購入。 で、味見。すっぱくておいし〜。 ただの砂糖がけもフランス人はよくやっている。(その昔、甘いいちごが世になかった時、我が家でもよくやった。) |